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蓮刈り
プロジェクトタイプ
農業体験
日付
2026年9月
場所
石巻市河南町
〇勝田 義久さん
東北医科薬科大学/石巻市立病院
総合診療専門医、家庭医療専攻医、内科専攻医
田んぼの中にあるハスを取り除く作業をしました。
農家さんの話を聞いて、レンコンがハスの一部ということを恥ずかしながら初めて知りました。自分の知識がいかに偏っているか実感しました。
作業を始めると、すぐ全身が泥だらけになりました。そうすると気軽に水分補給やトイレには行けません。普段は医師として熱中症や膀胱炎の予防を指導していますが、実際にはこのような困難があることを学びました。
作業後、ある程度綺麗になった田んぼを見て、多少はお手伝いができたのだという満足感を得ました。
→指導医末永先生のフィードバック
この振り返りには、実際の現場に身を置き、人と関わるなかで知識の意味を捉え直す「状況的学習」と、医師としての助言を暮らしの側から問い直す「省察的実践」が表れています。こうした経験が、一般的な医学知識を、患者さん一人ひとりの暮らしに即した実践知へと深めていくと考えられます。
〇相原 晃暢さん
東北医科薬科大学/石巻市立病院
総合診療専攻医、家庭医療専攻医
「田んぼの除草作業についての体験談」
以前の稲刈りを経験したが、今回は蓮の除草作業を経験した。
始めていくと様々な疑問や稲に関する知識を教えていただいた。
蓮については葉っぱと花が似た箇所から対に生えていることが多く、規則性があるのか疑問に感じた。また、種のつき方はシャワーヘッドのようになっており、種が大きくなると蜂の巣様に各部屋があることや、食用として使われることもあり、とても興味深かった。
稲については茎がクネクネと曲がっている稲は、しなりがあって稲穂がたくさん実っていることや、稲の茎部分を肥料として使うことで土壌が肥沃になること、葉っぱが厚く、昆虫が食べにくいような稲に育てることで食害を防いでいる等を教えていただいた。
農業では対象が稲であり、常に天候や昆虫の害について考えており、対策や状態を観察する点と、
医学は対象が人であり、診断や治療、同じ疾患にならないように調整するといった考え方と似ているところもあった。
このように医学と農業は全くの別物のように感じるが、実際に行うと共通する項目も散見された。今後も医学を離れた経験を糧に、臨床の場に活かしていきたい。
→指導医末永先生のフィードバック
自分の目で見て問いを持ち、その仕事に携わる人から教わることで、農業への理解を深めています。さらに、農業では天候や昆虫の影響を考えながら稲の状態を観察し、問題を防ぐために手を加えていることを、自らの診療に重ねて考えています。このように、異なる仕事の考え方を手がかりに、自分の仕事を捉え直す学習を「越境学習」と呼ぶそうです。
「越境学習」は、異なる仕事や暮らしに触れることで、医療者が自らの診療を外側から見直し、患者さんを生活や地域との関係のなかで理解するのによい方法といえます。

